2008年10月03日

繊細に、しかしダイナミックに

あの人は細かいところによく気がつくけど繊細すぎて… あるいは、人にできない思い切ったことをやれる人だがデリカシーがない、など人間のタイプにもいろいろありますが、人材として重宝され、より信頼感や好感を持ってもらえるのが、この両方を兼ね備えたバランスのとれた人だと言えるでしょう。

それはなぜかと言うと、ずばり、言っていることがわかりやすく、逆にこちらの言っていることもよく理解してくれる。つまり、コミュニケーションしていてストレスが少ない、付き合いやすいということになります。

コミュニケーションや付き合いがしやすいということは、お互いが伝えたいところの、より深いところまで理解できるということであり、共感が生まれ、より良い関係が築けるということです。

翻訳表現にもまったく同じことが言えます。

翻訳とは、言うまでもなくコミュニケーションです。細かい言葉尻や言い回しに捉われすぎると、ポイントのぼやけた表現になってしまいます。また、肩の凝る文章にもなります。逆に、大ざっぱに処理しすぎると、とんでもない誤解が生じる、知りたいところがわからない、ぶっきらぼうなコミュニケーションになります。当然、ストレスがたまります。

あるところでは繊細に、あるところではダイナミックに―。

これが、わかりやすく、ストレスのないコミュニケーションの基本です。

もちろん、適当に繊細さと大胆さを組み合わせればいいというのではありません。それでは、「空気の読めない」コミュニケーションになりかねません。どこで、どの程度繊細になり、大胆になればいいのか、この微妙な「さじ加減」が大切です。

そして、それは、情報を発信する人によっても異なり、それを受け止める人によっても異なります。業界によっても異なり、メディアによっても異なります。人間のやることですから、感覚的なもの、暗示や示唆を含むこともあります。したがって、定量化やマニュアル化できるものではありません。しかしながら、コミュニケーション能力のある普通の人ならば普通に行うことのできる部分でもあります。

「クリエイティブ翻訳」とは、二カ国間において、こういったごく当たり前のことを当たり前に行うことに他なりません。
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