2008年11月05日

Yes We Can! ついにオバマ氏アメリカ第44代大統領に選出

シカゴ (Chicago) のグラントパーク (Grant Park)。
さまざまな人種や年齢の人々が、広大な敷地をモザイクのように埋め尽くす。
熱い歓喜のどよめき。
うねる星条旗の波。
2008年11月5日(現地4日)、初のアフリカ系アメリカ人大統領が誕生した。

"If there is anyone out there who still doubts that America is a place where all things are possible; who still wonders if the dream of our founders is alive in our time; who still questions the power of our democracy, tonight is your answer."
(アメリカとはすべての可能性が実現する国である。そんなことはないと疑っている人はいますか?偉大なるアメリカの建国者たちの夢は今でも生きている。ほんとにそうだろうかと思っている人はいますか?民主主義の力を信じられない人がいますか?もし、そんな人がいれば、今夜がそれを証明する答えです。)

オバマ大統領のスピーチが始まるとみな一斉に耳を傾ける。
涙と希望に目を輝かせて。
ある者は陶酔するように、ある者は"Yes, yes"と強くうなずきながら。
また、ある者は感動の涙に顔をくしゃくしゃにしながら、
ある者は誇らしげな笑顔をほころばせながら…。

日本では、たぶん見られない光景である。
起こらない出来事である。
今までも、そして、これからも。

Tonight is your answer.

The victory belongs to you.

それぞれの言葉の持つパワーを効果的に動員・調和させながら、最大限の言葉のエネルギーを作り出すオバマ・スピーチ。

ただでさえ、感動に揺さぶられている人々の心をさらにゆり動かす。
これでもか、これでもかと。

まさに、英語は「雄弁」のための言語だ。

そして、たぶん、日本語ではできない表現である。
語れない内容である。

日本人はあまりにも寡黙すぎる。
あまりにもシャイすぎる。
言語表現が平坦すぎる。

なぜなら、日本語は「寡黙」のための言語だから。

以下は、オバマ大統領のスピーチの全文です。

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/11/05/AR2008110500013.html

posted by tuben at 16:02| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
オバマ氏の演説を聞き、やはり"Tonight is your answer."という言葉がキョーレツに耳に残りました。

それと同時に、この文章の構造が気になって仕方がありません。この文章はSVCの構造、つまりtonightは名詞なのでしょうか。Tonight's event is your answer.なら抵抗なく受け入れられるのですが、オバマ氏のような表現でも違和感がないものなのでしょうか。

私には、tonightは名詞ではなく副詞であってyour answerの方が主語であると考えた方が自然であるように思えます。

気になってネットの中を調べていたらrondeさんのこのブログにたどり着きました。場違いな書き込みかもしれませんが、ご意見を伺えたらうれしいです。
Posted by Eddie at 2008年11月11日 14:44
Eddieさん、コメントありがとうございます。なかなか鋭いご指摘ですね。それに、文法的なこともきちんと押さえられて素晴らしいですね。私など、ついついおろそかになってしまう部分でもあり、反省させられました。
さて、この文章ですが、私は文法の専門ではありませんので詳しいことはわかりませんが、文法のルールに照らし合わせればやはり、SVCということになるかと思います(tonightは名詞でしょうね、いちおう辞書にも名詞用法はありますので)。ただ、その場合、I'm a boyのようなSVCとは異なり、S→Cという関係がtonight→answerとなりますので、2つの名詞のレベルが違いすぎて違和感を感じられるのだと思います。ネイティブの方であっても、言葉の使い方に厳密な人は顔をしかめる表現かもしれません。
しかし、その一方で、レトリックということがあります。一般的な話になりますが、いかに斬新な言葉の組み合わせ方・使い方をして、聞いている人に強い印象を残すかという意味では、できるだけ短い文章で、普通はやらない言葉の組み合わせや文章の構造を使ってみるというやり方です。多少違和感があるくらいでないと、耳に残らない、さらっと流れてしまうということもあります。そういった意味で、「ちょっとこれは文法的には無理があるのでは?」と思われても表現の冒険をしてみる―というわけです。
こういったやり方が正しいか正しくないかは別にして、実際にそれが実践されている最も顕著な例が広告のキャッチフレーズかもしれません。日本語でもヘンな文章ってありますよね。たとえば、「あなたのうれしいをかたちに―」とか、なんかどこかで出てきそうな広告文です。また、どこの国でも最近の若い人たちの言葉使いが乱れてくるというのも同じだと思います(いつの時代でも)。でも、その反面、面白い言葉の使い方だなあとその若い感性に感心することがあります。正しくないけど、印象を残しているんですね。
まあ、Obamaさんのスピーチが果たしてどこまでそんなことを意図しているのか、実際のところは調べたこともないのでわかりませんが、大統領スピーチにしろ、広告などのプロモーションの表現にしろ、言葉の編み方によってインパクトを出そうとする傾向はあるでしょう。私は個人的には、こういった言葉のつむぎ方で出る効果というものに非常に興味を持っています(いちおうそれが仕事ですから)。しかし、もちろん、飛びすぎて、「何が言いたいのか?」と思われるようではいけませんので、文法的な鋭い視点も必要だと思います。つまり、どちらかに極端に偏ってしまってはいけない、要はバランスの問題であると考えています。
答えにならないような答えで申し訳ありません。
Posted by ronde at 2008年11月11日 16:08
 早速のご返事ありがとうございます。
 確かに、シンプルな方がインパクトがありますね。ただ、どの程度までが許されるのかが私にはわからなくて、自分で英文を作る場合、ついくどい表現になっているかもしれません。
 ネイティブの書いた文章を読んでいても多少曖昧なところがあったりするのには気がついているので、英語がいくらLow Contextな言語だといってもある程度の曖昧さは許されているように感じていました。しかし、どの程度の曖昧さが許容範囲なのか、これは語感というのでしょうか、それを身に着けないと理解できないものと考えております。そのためには、英語にたくさん触れることの必要性を感じているのですが、なかなか実行できておりません。
 今日、たまたまrondeさんのブログにたどり着きましたが、他のページもじっくり読ませていただきたいと思います。
Posted by Eddie at 2008年11月11日 22:36
Eddieさん、お返事ありがとうございます。
確かに語感を身につけるには、たくさん英語に触れて、自分でも文章を書くなどのインプットとアウトプットが必要だと思います。お互いにさらなるブラッシュアップをめざしたいですね。今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by ronde at 2008年11月12日 11:19
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